ジャンル：少年マンガ、ハートフルコメディ、ヒューマンドラマ、学生
原作：超平和バスターズ（ちょうへいわバスターズ）
作画：泉 光（いずみ みつ）
出版社；集英社
掲載誌： ダ・ヴィンチ
連載状況：完結（2011-2012）
巻数：全2巻
概要
あの日、ここで止まった時間が、動きだす。小学生の時に友達と“超平和バスターズ”というグループを作り、“じんたん”と呼ばれていた少年・宿海仁太。“めんま”の死をきっかけにグループはバラバラになってしまっていたが、彼の前に突然めんまが現われて――!?
【引用：『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』 著者：超平和バスターズ】
あらすじ
「超平和バスターズ」という名のグループを結成して秘密基地に集まって遊ぶ間柄だった登場人物たちが、めんまという少女の事故死をきっかけに距離が開いていき疎遠となり、それぞれが後悔の念を抱えながら生きていきます。
そして、月日が流れ高校生となったある日、主人公の宿海 仁太（やどみ じんた）の元に死んだはずのめんまが幽霊になって現れます。そして、その彼女が現れたことをきっかけに、今では疎遠になってしまった他の幼馴染たちと再会することとなり、それぞれの物語が動き出します。
童心を思い出せる
人はどれだけの歳月を重ねても、幼少時代の思い出というのは、記憶から切っても離せません。しかし、社会人になると、どうしても仕事仕事になってしまいます。その為、本作を読むと、忘れかけていた童心に立ち返ることが出来、昔一緒に遊んだ友人たちや育った環境を自然と思い出します。
後悔しないように生きることを教えてくれる
本作は、一人の事故死してしまった少女めんまと残された周りの友人たちの関係性を描いた作品です。皆は、幼少時代は仲良く遊んでいましたが、ある日、その事件が起きてしまいます。しかし、事件が起きた当初はお互いどうすることも出来ず、それぞれが様々な思いを抱えて疎遠となってしまいます。
そして、年月は流れ、皆は高校生になり、あることがきっかけにお互いが再び顔を合わせるようになります。そこからは、一人一人が抱えていた思いを年月を重ねたた今だからこそ、本音でぶつかり合えるようになります。
漫画『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』で語られているセリフの一部。
『そうだ・・・ こいつはいつもこうだった・・・ 阿呆な物言い ズレた行動 でも その裏でいつも周りのことばかり気にしてた・・・』
宿海 仁太
【引用：『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』 著者：超平和バスターズ】
『高校生なんてよ・・・ えれぇオッサンに見えて なんだってできるようになる気してたけど・・・ あの頃の方が なんだってできたような気がするね』
宿海 仁太
【引用：『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』 著者：超平和バスターズ】
まとめ
本作は、辛い過去による深い悲しみや切ない心の傷を抱えながらも、生きることの意味を見出してくれる作品です。登場人物たちを通して、少しずつ変化していく人間の心情や過去の後悔、現在の葛藤が描かれています。そして、その感情は誰しもが経験したことのある感情で今という時間を考えさせられます。
少年マンガではありますが、扱っているテーマは共感できる部分が多い為、日々の生活の中で学生の頃に胸に秘めていた大切なものを少しずつ失いつつある大人の方にもおすすめしたい作品です。
以上、心が疲れた時に読んでほしい漫画『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』でした。
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